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ソネットをインストールせず独立したライセンスサーバーだけを設定する方法を紹介します.

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背景

ほとんどの場合、ライセンスサーバーが動いているマシンにSonnetもインストールし、そ うしてSonnet Task Barの[Admin]-[License]を使ってライセンスを設定するでしょう.し かし、FLEXnetについて十分な経験があり、FLEXnetを使う Sonnet以外のソフトウェアを持っているなら、 Sonnet全体をライセンスサーバーとして使うマシンにインストールしたくないかもしれま せん. それは可能ですが、Sonnetに含まれる診断プログラムを使うことができなくなることを 知っておいてください. このライセンスサーバーを単体で(standalone server)使うには下記の手続きに従ってく ださい.

注意:診断プログラム

診断プログラムは通常Sonnet Task Barの[Admin]-[diagnostics]-[trouble report]で 起動され、 あなたのマシンで起こっている不具合を判定するために必要な情報を収集し レポートにするプログラムです.

注意:お勧めしない!

Sonnet社として独立したライセンスサーバーの使用をお勧めしません. 論理的に可能ですが、その設定運用にはコマンドラインからコンピュータを使うことはもちろん、 ライセンスマネージャ(Flexnet)についての十分な理解が必要で、 それら無しに設定運用するためにSonnet社が提供するツールや診断プログラムを使うことができなくなります.

注意:サーバーとクライアント

この文書では、二つのマシンを ライセンスクライアントマシンと ライセンスサーバーマシンと呼びます. 単にクライアント、サーバーという呼び名では、混乱することがあるからです. 多くのネットワークサービスやプログラムは複数の機能の組み合わせからなり、それぞれ の機能について その機能を提供する”サーバー”と、その機能を受け取る”クライアント”が存在します. あるマシンは、機能Aのサーバーであり、同時に機能Bのクライアントである可能性があります. Sonnetの場合は、ライセンス、em、などの機能が組み合わせれて いて、 ひとつのマシンは、ライセンスサーバーであり同時に、emクライアントであるかもしれません

手順

ライセンスクライアントマシンにSonnetをインストールする

Sonnetをライセンスクライアントマシンにインストールしてください.

ライセンスマネージャをライセンスサーバーマシンにコピーする

PCの場合

ライセンスクライアントマシンの"sonnetd.exe"と"lmgrd.exe"をライセンスサーバーマシ ンにコピーしてください. "sonnetd.exe"と"lmgrd.exe"は[Sonnetをインストールしたディレクトリ]/bin/ にありま す. もしSonnet社以外から入手なさった"lmgrd.exe"(他のソフトウェアに添付されていた等) をお使いになりたいなら バージョンを確認して新しいものを使ってください. "lmgrd.exe"のバージョンを確認するにはコマンドラインで"lmgrd -v"です.

UNIXとLinuxの場合

ライセンスクライアントマシンの"sonnetd" と "lmgrd"をライセンスサーバーマシンにコピ ーしてください. "sonnetd" と "lmgrd"は [Sonnetをインストールしたディレクトリ]/bin/arch/[そのマシンのアーキティクチャ]/bin/ にあります.[そのマシンのアーキティクチャ]は、マシンやOSをあらわす、例え ば"linux86"のような文字列です. もしSonnet社以外から入手なさった"lmgrd"(他のソフトウェアに添付されていた等)をお 使いになりたいなら バージョンを確認して新しいものを使ってください.

注意:sonnetdとlmgrdだけのダウンロード

米国ソネット社ダウンロードサイトで sonnetd.exeとlmgrad.exeのセットをダウンロードできます.

ライセンスファイルをライセンスサーバーマシンにコピーする

米国ソネット社からお送りしたライセンスファイル"sonnet.lic"をライセンスサーバーマシ ンにコピーしてください. あなたの設定や環境によってはこのファイルを自分で編集する必要があるかもしれませ ん. くわしくは"Flexnet licensing end user guide"を参照してください.

ハードウェアキードライバの起動

2008年の時点ではSonnetは、もはや新たなハードウェアキーを発行していません.したがってこの項目は古いハードウェアキーをまだお使いの方にのみ適用されます. また、その場合、これを機会にMACアドレスへの切り替えをお勧めします

Windowsの場合

もしSonnetがハードウェアキーでロックされているなら、ハードウェアキーのドライバをライセンスサーバーマ シンで動かさなくてはなりません. ライセンスサーバーマシンがWindowsならばライセンスクライアントマシンの"[Sonnetをインストールし たディレクトリ]/bin"から"hinstall"を ライセンスサーバーマシンにコピーして、"hinstall -h"を実行してください.

Linuxの場合

ライセンスサーバーマシンがLinuxならば、 ライセンスクライアントマシンの [Sonnetをインストールしたディレクトリ]/arch/linux86/hardlock/ にドライバのrpmファ イルがありますから、 rpmコマンドを使ってそのドライバをライセンスサーバーマシンにインストールしてください.

Unixの場合

UNIXではハードウェアキーを使いませんからドライバも不要です

ライセンスマネージャの起動

FLEXnetの通常の手段でライセンスマネージャーを起動してください.

ライセンスクライアントマシンにライセンスサーバーマシンを教える

それぞれのライセンスクライアントマシンで、 Sonnet Task Barのメニューから[Admin]-[License]を開き、 Licenseダイアログボックスで"Remote"オプションを選び、 ライセンスサーバーマシンのHostnameを設定するか、 あるいは、環境変数SONNETD_LICENSE_FILEにライセンスサーバーマシンのHostname とポート番号を設定してください.